【問題行動①】便意を感じることができずに排便トラブル&超こだわり行動 ~そこに至る原因~



思春期真っ只中の長男(現在中3)ですが、
2年もの間、排便トラブルが続きました。
さらに、約半年間の超こだわり行動に本人がとても辛そうでした。

・排便トラブルが始まったのが小学部6年の夏
・便意を感じることができるようになったのが中学部2年の夏
・1人でお便所から出てこれるようになったのが中学部2年の3学期

リカバリーするまでの顛末を記録しておきます。

今回の問題行動のリカバリーにはかなり時間がかかりましたので
シリーズ記事にいたしました。

第一回目は「原因の考察」です。





目次


1.支援の本質

2.善意のかかわり

3.思春期

4.悪環境が重なった結果、問題行動が続出


1.支援の本質


毎年、担任の先生か変わり、
多くの親御さんは、そのたびに、「またうちの子のことを分かってもらわねば」と
苦慮されることもあるかと思います。

息子が小学部6年の担任の先生は、お若い熱心な方でしたが
ご自身で勉強してきた「支援」の型に、はめようとする感じで
「支援の本質」をまた体得しておられないように見えました。

例えば・・・(ほんの1例)

複数の自立課題に取り組む場合に
息子は、左から自立課題を取り、終わったら右へ片づけるという癖付けが
小さいときからできていました。

でも、その担任の先生は、なぜか 『右から左へ』 とやらせようとするのです。

当然、息子は1つ目の自立課題が終わると、
身体に染み付いたやり方である『右へ片づけようとする』のです。
でも、先生は待ってましたとばかりに、その息子の行動を制止して指示を出して
『左へ片づけ』させていました。

・混乱する
・指示待ちになる
・せっかく癖づいている動きに支障が出る

等々の問題が考えられるため、その場で反対にしてほしいことを伝えました。
また、その日帰宅してからすぐにお手紙を書いて、息子にかかわる先生方との面談も求めました。

参考までに、その先生がなぜ『右から左へ』とやらせようとしたかというと
ただ単に 勘違い、覚え間違い だったそうで・・・

左右のどちらからが正解なのか・・・
という議論は横へ置いておいても、
その子、その子のやりやすい方法で取り組めばよいだけの話 だと思います。

※けっして先生批判ではなく、息子の置かれた状況をご理解いただくための事例紹介です



2.善意のかかわり


学年制を取り入れている息子の支援学校。
なので、同じ年の子がクラスメートになります。
6人のクラスで、カードを使っている(ノンバーバル)のは息子だけです。
(他の子は皆、話すこともできるし、文字も書けます)

当然、うちの子だけが突出してできないことが多いのです。

すると、クラスメートたちは、そんな息子のことを
サポートしてあげよう!って思っちゃうんです。
優しい心からなので、まったく悪意などありません。

でも、それは息子にとっては、指示ばかりされて
『自分で考えて動く』ことができなくなってしまうのです。

最終的に担任の先生に理解してもらい、クラスメートからの『善意のかかわり』から
『温かく見守る』ようにしてもらえたのは、もう冬になっていました。



3.思春期


上記2点で、混乱した息子に追い打ちをかけるかのように思春期の到来。
おとなしく指示されていただけの状態から
「うっとおしい!!!」という気持ちが芽生えてきたのです。

指示には従わなければならない・・・という習慣づいてしまった思いと
指示に従いたくない・・・という思春期特有の気持ちとの間で、
辛くしんどい状態が続くことになりました。


4.悪環境が重なった結果、問題行動が続出


当然と言えば当然のことですが、
息子にとって、とてもしんどい状況が複合的に合わさって来たから
とんでもなく問題行動が続出しだしました。

便意を感じることができないからウンチが漏れる


毎日、毎日、ウンチを漏らしだしました。

小学部1年生の頃にオムツを卒業していた息子。
5年ぶりの失敗です。
それも、毎回です。成功することが皆無なのです(2年間)。

こだわり行動を延々繰り返す(眠れない)


こだわり行動を繰り返す・・・延々と繰り返す・・・ただただ繰り返す・・・
眠ることすらできないところまで延々と繰り返していました。
本当に見ていて辛そうで、私たちも苦しかったです。




次の記事の予告


なぜ便意に気付けないのか?
眠ることができないほどのこだわり行動って?
詳しくは次の記事にて。



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